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今週・先週と総合診療部にて実習でした。

総診の実習は午前の外来で初診の患者さんに対して学生が問診をとってそれを電子カルテにまとめ、

その後先生がそれを読んで本当の診察をし、午後は午前の症例を医局の先生達で集まって振り返る、という形式です


自分が日頃やっている唯一の(?)自己学習というか勉強会の主眼の一つがこういった

「いかにして問診・身体所見を適格に取るか」

というものなので、それを実際の患者さん相手に実践することができる貴重な機会でした


しかし、やはり本物は難しい・・


普段の勉強会なら他のメンバーもいるので、自分が聞きそびれたことを聞いてくれたり、他の疾患の可能性も考えてくれている人もいるのですが、当然ここであてにできるのは自分の脳みそだけです

さらに紙ケースと違って目の前に本物の患者さんがいるので、あれこれ考えているヒマはない。
聞きながら考えなきゃいけないんです。(メモも取らなきゃいけないし・・)

何か聞くたびに目の前で腕組んであれこれ考えている医者なんて嫌じゃないですか



鑑別疾患を考えながら、それを元に漏れのない適格な問診を取る


これがいかに難しいか、改めてよく分かりました。

そしてそれをストレスなく行うためには、やはり各疾患に対する正確で深い理解が欠かせないんだなぁというのも実感しました



ちなみに、この機会にウチの勉強会で使っている問診の極意を紹介します。

その名も「OPQRST2/ABCDEFGH」です。

これらは問診を取る各項目の頭文字で、

Onset:経過 「いつから?」
Palliative&Provoke:寛解・増悪 「どんな時に良く/悪くなる?」
Quality&Quantity:性状・量 「(例えば痛みなら)どんな/どれくらいの痛み?」
Region:部位 「どこが痛くなる?」
aSsociated Symptoms:随伴症状 「他にどんな症状がある?」
Time Course:時系列 「(各症状などの時間的関係を数直線上に視覚的に書く)」
2nd:初めてか否か 「今回が初めて/以前もあった?」

ここまでがその時の症状に関する質問で、

Anamne&Allergy:既往歴・アレルギー
Back Ground:職業・住居等
Cook:食欲、酒、喫煙 
Drug:服薬歴
Exposure:曝露歴(ペット、最近の旅行など)
Family:家族歴
Gynecology:婦人科的事項(妊娠、月経など)
HIV:HIV感染のリスク


これらは患者さん自身に関する質問です。

今までの実習で何人ものカルテを見ていますが、今の所これらのどれにも該当しない項目が書かれているのは
見たことがありません。
誰が考えたのか知りませんが、良い語呂だなぁと思います


そしてこれは医療者側だけでなく、できれば患者さん側にも知っておいてほしいことです。
なぜかというと、案外医者側も聞き忘れるんですよ

特に患者さんに関することの、ペットとか旅行歴とか・・案外こういうのが診断の決め手になることもあるんです
(自分もアレルギー歴聞き忘れたりしました


もしお医者さんにかかってあらかた問診を取られた後に、これらに該当しそうな項目(「昔何かの薬で皮疹が出た」とか、「今の症状が出る一週間前に外国に旅行に行った」とか・・)で聞かれていないことがあったら、ご自分から言われた方がいいと思います。


その方が医者側も助かるし、何より患者さん自身を助けることにつながりますから♪



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